難解な京都の住所表記。3パターンを抑えればとても分かりやすいです!


河原町御池

一見すると分かりにくい・・京都の住所に慣れるコツとは

京都の住所は難しい・・

京都で不動産業をやっているとよくそういった指摘を受けます。

何が難しいかというと、通り名を用いて住所を表す慣習があるからです。

例えば当社、大陽リアルティの住所は、「京都市中京区蛸薬師通高倉西入泉正寺町334 日昇ビル4階」

これを見ただけで慣れない他府県の方には大変なストレスがかかってしまいます。  「きょうとしなかぎょうくたこやくしどおりたかくらにしいるせんしょうじちょう」と読みます。長い・・

ちなみに私が知る中でもこれは勘弁してほしいという住所は、

「京都市中京区油小路通六角下ル六角油小路町〇〇 △△六角油小路□□号」というものです。

マンション名まで含めて”六角”と”油小路”を3回ずつ書かなければいけないという酷いものです。

「住所をご記入ください」と言われるたびに、顔をしかめてしまうようになりますね。

「蛸薬師」「綾小路」「上長者町」「智恵光院」「元誓願寺」など長い通り名が付く時も大変です。

また、”油小路、六角”か”六角、油小路”かどちらを先に書くべきなのかという点も悩みどころです。

目的によってルールが異なります

まず、通り名を使って場所を表す対象は、1.住所、2.交差点名、3.バス停名と3パターンに分けられます。

これがごちゃ混ぜになっているために、全然ルールが無いように思えてしまうのです。

1.住所を表記する際のルール

住所に関してのルールは比較的明確に出来ています。

Ⅰ.住所に通り名を入れるのは、上京区、中京区、下京区、左京区、の一部に限られる。

※中京区でも、”西ノ京”や”壬生”が付く町は通り名は表記されません。左京区で通り名を表記するのは三条京阪近くのごく一部です。

Ⅱ.建物が面する通りが東西の場合は、先に東西の通り名を記し、”通”まで表記。次にすぐ東かすぐ西の南北の通り名を記し、すぐ東を選んだ場合は”西入”、すぐ西を選んだ場合は”東入”と表記する。

※”西入””東入”に”る”の送り仮名は不要です。

Ⅱ’.建物が面する通りが南北の場合は、先に南北の通り名を記し、”通”まで表記。次にすぐ北かすぐ南の東西の通り名を記し、すぐ北を選んだ場合は”下る”、すぐ南を選んだ場合は”上る”と表記する。

※”下る”は南に行く、”上る”は北に行くことです。”る”はひらがなを使います。

Ⅲ.町名、番地、マンション名、号室等を表記する。

住所

例えば、当社の場合なら、Ⅰ.中京区の該当エリアで、Ⅱ.東西の「蛸薬師通」に面しており、すぐ東の通りは「高倉通」なので、「蛸薬師通高倉西入」、Ⅲ.泉正寺町334 日昇ビル4階、となるわけです。

ちなみにⅡ.のルール上、すぐ西の通りを使っても良いのでその場合は「蛸薬師通東洞院東入」となります。

どちらの住所を用いるかは、個人の場合は区役所で転入届けを出す際に選ぶことができます。

人によっては、”下る”は縁起が悪いので、南側の通りを選んで”上る”にするとか、「四条通」「烏丸通」などメジャーな通り名を選ぶ、といったことがあるようです。また交差点にある建物はⅡでもⅡ’でもどちらを使っても良いし、「蛸薬師高倉”角”」という表記をする場合もあります。

なお、上記ルールには補足・例外があり、上京区や左京区などには名称が無い通りもあり、「寺之内通浄福寺西入二丁目下る」などといった表記をします。「寺之内通に面して浄福寺通から西2筋目を南に」という意味になります。また河原町通の三条や四条の辺りでは東西に六角通・仏光寺通があるにも関わらず「河原町通三条下る二丁目山崎町」「河原町通四条下る二丁目稲荷町」といった表記が見られます。

そして、最後になり申し訳ございませんが・・・「〇〇通△△下る」は全て省略しても大丈夫です!実は郵便物など普段住所を書く際は長ーい通り名は省いて、「京都市中京区泉正寺町334」とだけ書いていいのです。ただし、役所関係や免許証など公的な書類に関しては通り名まで含めた正式な住所が必要です。

2.交差点名に関するルール

交差点名に関しては、原則として東西・南北どちらを先に書いても良いとされます。「蛸薬師高倉」でも「高倉蛸薬師」でも可です。また住所の時のように”〇〇通”は不要です。

大通り同士の交差点では交差点名表記があるので、これを正式名称としても良いと思われますが、どちらかというと南北の通を先に、東西の通りを後にという傾向があるようです。「河原町今出川」「河原町丸太町」「西大路御池」「千本三条」などです。ただし、「四条河原町」「四条烏丸」「五条堀川」「七条御前」など四条、五条、七条は東西を先にいう場合が多いです。さらに「西大路」との交差点はいずれも「西大路四条」「西大路五条」「西大路七条」と、烏丸でさえ「四条烏丸」と四条には後れを取っている中で、西大路が最強と言えるかもしれません。

3.バス停名に関するルール

バス停の名称は、交差点名表記がある場合はほぼそれと同じになっていますが、「北大路堀川」(交差点名は堀川北大路)、「智恵光院中立売」(中立売智恵光院)、「七条大宮」(大宮七条)など順番が逆のものも稀にあります。

バス停「今出川大宮」「今出川浄福寺」、「西洞院仏光寺」「西洞院松原」などを考察すると、バスの進行方向の通り名が先に来ている傾向がありそうです。(大宮通、浄福寺通、仏光寺通、松原通はこの区間ではバスの運行は無い。)

通り名表記はとても分かりやすい!

このようにルールが分かると、京都の住所は非常にわかりやすいはずです。

他の都市と違い、京都の通りはほぼ碁盤の目(=座標)になっているので通り名さえ分かれば、東西南北の位置関係が分かります。「河原町今出川」から「西大路五条」までは自転車なら約40分、というのが地図を見たり距離を調べたりせずにすぐに分かるのです。また目的地までの経路も、方向があっていて目的地の通りを過ぎない限りは、任意の通りが最短経路となります。「西大路五条」まで向かう際には、先に西大路通まで行っても、五条通まで行っても、間にある堀川通や丸太町通を通っても距離はほぼ同じで最短経路ということになります。

表記ルールが分かった所で、次回は市内に100本以上ある通りについて解説したいと思います。

本日は辻が担当しました。

 


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