2018.08.10

京都、変革の街。”祇園”から”祇?園”へ。

1000年の都、古都京都。

”古都”という響きは、ともすると非常に保守的な印象を感じられるかもしれません。

 

確かに京都には1000年以上の歴史を持つ神社仏閣や、茶道・華道などの宗家があり、

故に全国で最も厳しいレベルの看板条例があったりもします。

 

しかし、その反面、京都の街と人は意外なほど進歩的で、進取の気性に富んでいる面もあります。

日本初の路面電車が走ったのは京都です。

三条通には、開国直後の明治時代初期に近代的な建築物が多数建てられました。

明治維新後にいち早く洋食文化を取り入れたため、現在でもパンとコーヒーの消費量は京都府が全国1位です。

 

そして、その京都の進化を感じる写真がこの一枚。

道路案内標識に注目です。

 

祇園(河原町丸太町)

 

 

この微妙な間違い探しに気付かれた方は、かなりの京都通でしょう。

そう、”祇?園”と上貼りがされているんです!!

 

通常の案内標識ではこんな風に、”祇園”と表記されています。

 

祇園(四条烏丸)

 

この、”祇?園”と”祇園”の違いをご存知でしたでしょうか??

 

パソコンで普通に変換すると”祇園”が出てくると思います。

京阪電車の駅名は”祇?園四条”です。

ビル名では”祇?園”と”祇園”が混在しています。

 

そして、道路の案内標識はこれまで”祇園”で統一されていたものが、

なんとこの度、”祇?園”表記に変更され始めたということです・・・!

 

「ネ」は「示」が変形したもので、「しめすへん」と呼ばれます。

「礼」や「神」など、現在ではほとんど「ネ」が使われているのですが、

祇園に関しては、「示」が一般的に使われていました。

 

 

それが「ネ」へんの”祇?園”表記になりつつあるということなのです・・・!

※OSやブラウザのヴァージョンによっては、”祇?”の文字が表記できない場合があるようです。

 

今後も京都の進歩と発展には期待が止まりません。

 

本日は辻が担当しました!

 

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