2018.05.19

京都の不動産売買の特殊ケース。

導入だけで何の話もしていなかったのが前回でした笑

申し訳ありません。今回はもうちょっと踏み込んで。

 

第2章 「購入者の意図と物件の用途」

さて。

本題に入ります。

私が経験した市街化調整区域の売買。前回お伝えした通り、市街化調整区域は原則として「建築できない」エリアです。

でも、行政や条例などによって、限定的に建物の建築が認められているところもあります。

 

例えば、亀岡の湯の花温泉。

ここは山の中にあり、市街化調整区域です。にも関わらず温泉宿が多数並んでいます。

矛盾するようですが、市街化調整区域ながら、ここは京都府によって「温泉宿ならいいよ」という条例があるのです。

逆に言えば、「住居はだめだよ」ということですね。

私が経験したのもこの湯の花温泉の物件の売買でした。

 

市街化調整区域の場合、建物の用途がかなり制限されます。

また、基本的に山の中だったりするので、開発行為もものすごく費用もかかります。

ただ、お客様の意図と物件の用途がマッチすれば、安く物件が手に入るというメリットもあります。

例えば、市街化調整区域は、山とか林とか、自然が豊富な場所が多いです。むしろ開発しないでくれオーラがすごい場所ばっかです。

しかし、行政の許認可が取れるような、住居であったり、仕事内容であれば、そういうエリアは自然保護という観点からもお買い得です。

山の管理をしっかりします。自然を大切にします。と口では簡単ですが、それを具体的にどうするのか、しっかりと考察し行政を説得しなければなりませんので、並大抵の労力ではないです。

むしろ、こんだけ面倒であれば市街地購入のほうがよかったかも。と思う人も出てくるかもしれません。

市街化調整区域の最大のメリットは、そうは簡単に開発がされないことです。

山の中で自然に囲まれて、アトリエを構えたい。

綺麗な水が流れる川を使用しながら、半ば自給自足の生活をしたい。

自然が大好きな人にとっては最高の空間でしょう。

いつ開発され、自然破壊されるかわからない街中近辺より、まず空気が違いますよね。

 

買いたい人のニーズが合致するのであれば、あえて市街化調整区域の物件を購入するのもありかもしれません。

…私は責任は取りませんが笑

 

若干話が逸れました。

 

亀岡の京都が誇る温泉街。湯の花温泉は、市街化調整区域内です。

そして、宿泊業をするには、問題の無いエリアです。

京都市内からアクセスもよくなりました。観光バスも多数来ます。

街中のホテル建設ラッシュの中、思い切ってこういう場所に温泉宿を所有するのもありかもしれませんね!

 

(続く、5月26日アップ予定)

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