2018.09.14

京都・千本通を巡る旅①

市街が碁盤の目の様になっている京都には数百もの名前が付いた通りがあります。

烏丸通、四条通、堀川通、五条通といった主要な道路から、

一方通行の細い道路や住宅地の間の路地の様な道路にまで名前がついているところがあります。

 

そんな中で、最もうんちくに富んだ愛すべき通りは、

「千本通」

でしょう。

 

千本通は、

・平安京の朱雀大路

・その後、荒廃し通り沿いに卒塔婆が千本も立ち並ぶ通りになった

・豊臣秀吉による京都改造の際の”御土居”は千本通に沿った部分が多い

・京都市電によって栄え、昭和期には河原町と並ぶ繁華街だった

・近年では繁華街とは言いにくいが、独特の味がありファンが多い

・北大路、今出川付近では周囲より標高が高く、鴨川の自然堤防と言われている

など、歴史が深く、京都好きにとっては垂涎のエリアとなっています。

 

そして、今回特筆したいのが、

「千本通は京都で最も長い通りである」

ということです。

 

京都で長い通りと言えば、丸太町通や三条通、五条通などが思いつきますが、

丸太町通は東西に約11㎞、

三条通は同じく東西に約16km(山科区四ノ宮から渡月橋北詰まで)、

五条通は東西に約13km(山科区四ノ宮から西大橋まで)あります。

 

対して、千本通は、なんと、なんと、なななんと・・!

約20kmと圧倒的な長さを誇ります・・!

 

京都市北区の「鷹峯」交差点から、京都市伏見区淀の「納所」交差点まで、

まさに京都市内を縦断する長大な通りなのです。

 

一般に”洛中”と呼ばれる、北大路通から九条通までが、約7kmなので、

千本通はまったくもって洛中を突き抜けたスケールということが言えます。

 

そして、そんな夢の千本通を走破すべく・・・旅に出ました・・・!

 

千本通の旅

それはとある夏の一日。

筆者は日曜午前中に免許の更新で、伏見区羽束師にある自動車運転免許試験場に行っていた。

8月の猛暑の日だった。

 

免許の更新も滞りなく終わり、その日は午後の予定もなく、何となしに帰路についたところ、思わぬ巡り合いがあったのだ。

 

納所

 

京阪淀駅前の納所交差点。

旧京阪国道を含め4路線もの府道が集まる六叉路。まさに交通の要衝である。

 

そして、画面左の通り名標識が見えるだろうか。

 

 

“千本通り”なのである。

それは左側がまっすぐになっている端点を示す通り名標識。

 

千本通が淀まで続いているという紛れもない事実である。

もしそれを知らない人が見たら、目の錯覚か同名の違う通りか、はたまた狐の仕業かと混乱してしまうことだろう。

 

そして、この幸運な出会いに感謝しつつ、その日やるべきことが決まったのである。

 

 

~千本通走破の旅~

納所交差点から住宅街を抜けた後は、しばらく桂川沿いを北東に進みます。

(なお、写真は安全確認の上、停車して撮影しています。)

 

 

外環状線を超え、魚屋通(油掛通)との交差点。

 

 

津知橋通との交差点”千本通赤池”。

ここにも千本通の名前が登場します!

大きい道路、交差点名が表示されていると安心します。

 

 

さらに北上すると、名神高速手前の新城南宮道で、千本通は左折を余儀なくされます。

京都の通りが右左折するのはかなり珍しいですね(^_^;)

 

 

この”小枝橋”を渡ります。

 

 

そして小枝橋西詰。

千本通は右折なのですが、道路ポールにて右折は阻まれています。

なんだか嫌な予感・・((+_+))

 

 

少し先をUターンし、先ほどの場所へ。

名神をくぐります。

この先、バスは通るものの、かなり道幅の狭い住宅街へ変貌していき・・

 

 

なんと無情な進入禁止。。

そう千本通には一方通行区間があるのです・・!

それもかなり多くの区間が・・!!

 

中心部でも三条通から南は既に南行一方通行なので、最初から不可能な話だったのですが・・(*_*)

 

今回は千本通の走破はならず。

今後必ず北からの走破を達成いたします!!

 

大陽リアルティ 辻

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