2019.01.05

北陸地方の廃道を巡る~国道8号、国道305号~Part.1

1桁国道で最も好きな路線は?

と聞かれたとき、あなたなら何号を思い浮かべるでしょうか。

 

私なら迷いなく国道8号又は国道9号と答えます。。。

 

 

新年あけましておめでとうございます。2019年、平成最後の年が始まりました。

今年は4月30日が退位の日で祝日、5月1日も即位の日で祝日、5月2日も祝日になるそうなので、

カレンダー通りでも9連休(土曜日を含めると10連休)となります。

また新元号の発表は4月1日に行われるそうです。

 

東京オリンピック、大阪万博に向けた2019年。本年も何卒宜しくお願い致します。

 

国道8号及び国道9号

これは京都人全員に共通することかもしれませんが、

京都在住の人にとって、北陸地方や近畿北部、山陰地方には特別な魅力を感じるものです。

 

それは直線的な距離では近いものの、交通が不便なため、仕事や通学などで行くことがあまりないことと、

内陸の京都にはない、日本海の幸や温泉、海水浴などが楽しめるからでしょうか。

 

そして、その魅力的な地域を横断するのが国道8号、国道9号(及び国道27号)なのです。

なお高速道路では、北陸自動車道、舞鶴若狭自動車道、京都縦貫自動車道及び山陰近畿自動車道(建設途中)、

鉄道では、北陸本線、小浜線、舞鶴線、京都丹後鉄道及び山陰本線となります。

 

国道8号及び国道305号

国道8号は新潟市から京都市に至る北陸地方の大動脈であるが、日本海側の峻険な地形のため、

福井県嶺北と嶺南を結ぶ区間や富山県・新潟県境付近(親不知・子不知など)は通常の走行でも危険が伴うような区間がある。

 

また、福井県内の当該区間には、より海沿いを通る(いわゆる越前海岸)国道305号もあり、

近年では整備された快走路も増えてきてはいるものの、依然として山が海にそのまま落ち込んでいるような地形や、

狭い平地に張り付くように点在する集落を縫って福井平野と県中部を結ぶ。

 

この区間は国道8号という大動脈でさえ、大量の積雪や大雨による土砂崩れも頻発するため、

「8号防災」といった道路改良事業も継続して行われている。

 

また国道305号も徐々に線形改良工事やバイパス化が進んで快走路が増えてきている。

 

廃道区間

道路改良工事では、まずは拡幅や線形改良を試みるが、

険しい谷間や海沿いの道、傾斜が急すぎる場所ではそういった工事が事実上不可能で、

バイパスの新設やトンネルの開削、新規架橋といった非常に大規模な工事を行うことになる。

 

そして、新たな道が出来た後の現道は、

①引き続き国道として残る

②旧道として都道府県道や市町村道に格下げされる

③廃道として道路指定から外される

という運命をたどる。

 

①は国道25号の非名阪区間などが有名であり、

②はバイパスの手前から分岐する直線道路がまさにそれで、日本全国に散見できる。

③はなかなか見られないが、新道の開通によって全く用をなさなくなった道路、自然災害等の危険が大きすぎる道路が考えられる。

 

ただどの運命をたどっても、その道路の魅力が色あせることはない。

 

次回!

国道8号、国道305号を実際に走行してみて出会った廃道区間をレポートいたします。

お楽しみに!

 

 

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