2012.10.22

割り切った営業スタイル。そこの「商機」がある。

先日、テレビでやっていたことですが、あるスーパーのお話です。

最近、スーパーというと、大安売りや24時間営業等、それぞれに特徴を出しつつも、他社をけん制し合い、店舗数を広げていますが、そんなスーパー業界の中で、ある意味思いきった営業スタイルを打ち出して、格安さを実現し、成功している会社がありました。

そのスーパーは、金・土・日のみの営業で、確実に利益を出しています。

そのからくりはというと、、、

まず、一週間のスケジュール。

金・土・日は普通に営業、月曜は掃除と片づけ・整理など。火曜日・水曜日は完全定休で、木曜日に次の日の仕込みや準備。そして、金曜日を迎えるスケジュールです。

ここにヒントがあるのですが、完全週休2日を取ることで、人件費が削減できること。これが一番大きい。

確かに、最近のサービス優先で考えると、火曜日・水曜日に買い物できないことで客離れするリスクもありますが、そこは割り切り、その変わり、3日間の営業の中で、経費削減分の利益還元を行うことで集客を行うというサイクルが確立しています。

また、完全定休制を取る場合、当然、冷蔵庫や保冷庫等も止めるので、在庫を持つことが許されません。

そのために、スタッフもあれこれ考え、仕入れの量も計算し、天気の具合によっては肉の切り方等まで変え、それでも残りそうであれば、最後にセールを行い、在庫をなくす。

すなわち、在庫を持たないというメリットが生まれます。

まさに、原点回帰な気がしました。

サービス過多で、24時間営業も当たり前になり、安いものが当然のように並ぶということは、必ずどこかで負担が発生しています。

その負担は、社員やパート、アルバイトに圧し掛かるだけではなく、ときには会社の経営をも圧迫しかねません。

それでも利益を出すために、タダでさえ薄利多売な商売なので、仕入れ業者にも無理強いする。

そうなると、仕入れ業者の収入が減る。

あくまでウィンウィンの関係が前提の状況であれば、誰もがリスクを負いながらもメリットのほうが上回れば、みんなが納得する状況だと思います。

誰かのために犠牲になるのではなく、全体的によくなるため、を考えれば、そこにきっと「商機」があると思います。

どんな商売にも、必ずあると思いますので、僕も考えてみたいと思います。

本日は、丸毛が担当しました。

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