2012.12.21

建物のイメージとは。

当社は、テナントの仲介専門の不動産会社です。当然、取り扱う物件も店舗等へ運用可能な貸家やビル・商業ビル等になります。

ここでは、おもに事務所のお話です。

事務所とは言っても、いろいろとありますが、まずはビル全体像。

京都のオフィス街といえば四条烏丸。

その四条烏丸四つ角にそびえたつビルは、どれも立派なイメージがあります。

これは高級感は当然ながら、車の往来も多い交差点で地下鉄・阪急とも直結。企業価値を上げるビルという意味で、貸主も相当の苦労をしております。

で、少し路地に入るとガラッと雰囲気は変わり、小規模のオフィスビルが目立ちます。

この辺りは、ニーズの違いやセキュリティの違いで土日が使用可能等、利用者も多く、空室も少ないです。

あとは、客観的なイメージとして、四条通りから御池通りの烏丸通り沿いが空室が少なくなっています。

各種データはございますが、全体としては空室率はさほど変わっていないにも関わらず、特定のエリア・地域において集中しているのが現在の状況。

電話番号を変えたくない、中京区が良い、等のいろいろな意見もございました。

逆に、烏丸四条を下がると一気に空室が目立ちます。(特に綾小路を下がると)

地下鉄の出入り口真上にも関わらず、人気がなかったりします。

これは、建物の古さや共用部のきれいさ等、立地以外のものも影響があるかと思いますが、単純に立地だけと割り切った場合、すごくわかりやすい現象が起きている気がします。

ただ、ニーズというのはその時、その時代とともに変化します。

これからは、京都駅前(八条口含む)・四条烏丸・烏丸御池というこれまでのオフィス街とは別に、少し離れた立地で、少し変わった作りで、クリエイターを刺激するような物件やノマドワーカー向けの施設、共用部を充実し、環境を整えた物件等、アイデアたくさんのビルが人気が出そうです。

独立組と企業組とで、当然ニーズは違うものの、今後の将来を担う若い人材の育成には、それ相応の努力が必要なのかも知れません。

建物のイメージは、事務所を探されている方が一番最初に見て感じる場所なので、一番重要です。

そして、一旦いいイメージを持った物件は、そう簡単にはイメージが悪くなることもありません。

判断基準はたくさんありますが、立地以外の目線で物件を探すのも、面白いと思いますよ。

本日は、丸毛が担当しました。

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