2014.08.04
スポーツづくしの今年も、ワールドカップが終わり、だいぶ落ち着いてきました。
2020年の東京オリンピックに向けて、いろいろと動き出しているだろうと思いますが、「おもてなし」といわれる日本人にとって、実際に「おもてなし」の行動ができているでしょうか。
実際の話として、例えばファミリーレストラン。
時間時によっては大混雑になりますし、待合には人が集まります。
そこに、小学生(女の子)軍団が4人で入ってきました。
ウエイティングボードに名前を書いて待ちます。
当然、その後も、出て行く人やさらに入ってくる人もいます。
その店は、受付周辺が狭く、ほとんどの人は外で待っていたりしています。
でも、その小学生たちはボード近くで立ったまま、友達と話込んでいる様子。
出ていく人も出ていけないほど道をふさぎ、それすら何も感じない様子。
周りの他の誰もが「邪魔」と思える状況でした。
そして、私たちが呼ばれ、席にいくために、その「邪魔」な小学生たちからわずかに空いたスペースを通るのですが、どうしても小学生にぶつかります。
そして、なぜかその子たちからにらまれる。
今回の話、誰の何が悪いとかって話ではなく、こういう事が実際に起きているという事。
尚、この出来ごとの時間は日曜日の夕方6時頃。
私たちを含め、誰も注意をしなかったこと。通路を確保するというありふれたことができない小学生。そしてそれを誰も教えていないこと。
自分のテリトリーを邪魔され、にらむという行動をする小学生。今まであった「常識」や「おもてなし」を伝えられていない私たち大人。
簡単にいうと、全員が悪いのではないかと思うのです。もちろん、それは私を含めて。
私たちが小学生のころは、そういうことがあれば、知らない人から怒鳴られたり、場合によっては叩かれたりもしました。そして、そういうことはしてはいけないと学びます。
甥っ子等の話を聞くと、最近は、先生も親も怒らない。いえ、怒れない。
そうなると余計に、何をしたら怒られるのかというのを感じないし、学ばない。
最近のゆとり世代、というものの対処に困っている世代の方もいらっしゃいますが、結局は昔と環境が変わり、教育が変わり、「何をしてはいけないのか」を学ばなくなったことが一番大きいと思います。
日本人って、そんなにわがままで自分勝手でしたっけ。
もっと、周りの人に気を使って、もっと気軽に注意しあえることが重要ではないでしょうか。
学べないと言い訳する暇があるなら、周りを見て、自ら学べばいい。あれをしたら怒られる。あれをしたら周りに迷惑をかける。そうやって考えるだけでものすごく日本人の心らしく、豊かになると思うのです。
もちろん、あれをしたら褒められる、あれをしたら喜ばれる、と考えることも同じです。
このままだと、2020年には、「おもてなし」が無くなってしまうのではないかと思ってしまいます。
私含め、もっと社会全体がそういう環境になっていくことこそ、東京オリンピックに向けた準備だと考えます。
あと6年、あと6年しかありません。
建物やサービス、交通環境や食事等、インフラも重要ですが、それに対応する「日本人の心」を、しっかりと学んでいくべきだと思います。
本日は、丸毛が担当しました。