2014.08.28

町づくりとは。

広島の土砂災害、多数の被災者と死者を出しており、非常に心苦しい状況です。

普段街中で生活をしていると、土砂災害等とは縁のないもののように感じます。

しかし、いち不動産会社としてみると、山を削り、造成し、住宅を建て、そして、本来あるべき自然に水が流れる道筋を、人間が自ら破壊しているようにも思えます。

自然災害だからといって、終わらせるのは何の意味もありません。

地震を経験して、耐震技術の向上や意識の強化、津波を経験して立地や津波対策の重要性を再認識しました。

でも、東日本大震災の津波の前、災害対策費の削減の話があったのは覚えていますか。

経費削減も重要ですが、それを「無駄」と断罪した結果、こういう被害がでているのも事実です。

私たちの無知はもちろん、政治家たちもそういう認識が「甘かった」と言わざるを得ないかと思います。

地震等はそんなに何度も起きるものではありませんし、土砂災害もどのタイミングでなるかもわかりません。

だからといって、行政として、先送りすることがあってはいけないと思います。

確かに、行政の活動には規制があるのもわかります。

土砂災害の警戒区域指定をすると、その土地の地価が下がり、そこの住民たちは反対します。

実質、財産が収用されてしまうわけです。

ただ、これからのまちづくりは、自然との共存がテーマになるのではないのでしょうか。

これだけ自然の猛威を体験し、その経験を何らフィードバックしないのは、全ての犠牲が無駄になってしまいます。

それは、私たち末端の業者はもちろん、行政との絡みも重要だと考えます。

法令もきちんと整備し、このような悲劇が起きないよう、対策を進めていかなければならないと思っています。

利益も当然重要。

それによって「生活」が成り立っているわけですから。

でも、その「利益」を優先するあまり、最も重要なものをないがしろにすることはあってはいけないと思います。

今後の対策、非常に重要になってくると思います。

私たちも、そういった規制区域の説明も重要な業務の一つです。

出来る限りの対策を、私たちもしていければと思います。

本日は、丸毛が担当しました。

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