2015.12.24

京都市でロードサイド型店舗が多いエリア7か所をご紹介します。

ロードサイド

京都市内のロードサイド型店舗が集まる場所

京都は車のない時代に既に完成していた都市で、その後大規模な災害や空襲もなかったために、古くからの街並みや文化財が残っている反面、住居や寺院が密集し過ぎて、区画整理もままならないということも言えます。

「五条通」「堀川通」「御池通」などは戦時中の強制疎開により道路が拡幅されましたが、それでも「ロードサイド型店舗」と言われるような大きな敷地に広いガレージを備えた店舗はほぼ見当たりません。

「ロードサイド」という立地は少ない京都ですが、その中でも出店エリアを探すならこういった場所がございます。

京阪国道(国道1号線の九条通より南)

国道1号線は東京日本橋から大阪梅田新道を結ぶ、押しも押されぬ日本の主要幹線道路です。

東京、神奈川、静岡、愛知、三重、滋賀、京都、大阪と日本の主要都府県を縦断し、多くの箇所でいわゆる「ロードサイド型」店舗が集中、発展しています。

京都市内においては、山科―(五条通)―堀川五条―(堀川通)―油小路八条―(油小路通)―油小路九条―(九条通)―京阪国道口―(京阪国道)―伏見、久御山町に至る道路で、特に京阪国道口(九条通)より南において古くからロードサイド型店舗の出店が見られました。

国道1号線の「赤池」付近の交通量は、12時間当たりで36,170台となっており、これは1時間当たり約3000台、1分当たり50台であり、ほぼ1秒に1台の車両が通過していることになります。

京阪国道沿いは昔からの企業ビルや工場なども多いため、両サイドに店舗が間断なく並ぶような典型的なロードサイドではないものの、「十条通」から「久世橋通」、「京都南インター」「赤池」「大手筋」「横大路」まで約5kmもの間に多くのナショナルチェーンが建ち並んでいます。

もし空き店舗が出てきたらぜひともご検討頂きたいエリアです。

国道24号線沿い

国道24号線は「烏丸五条」交差点を起点とし、奈良市を経由して和歌山市に至る道路です。

京都市内においては、烏丸五条―(烏丸通)―烏丸七条―(七条通)―河原町七条―(河原町通)―河原町十条―(十条通)―竹田街道十条―(竹田街道)―深草加賀屋敷町、丹波橋、観月橋、向島を経て宇治市に至ります。

国道24号線も古くから京都と奈良を結ぶ幹線道路だったため、特に伏見区丹波橋付近では道幅も狭く、道路の両側はずっと住宅が並んでいたりしますが、片側2車線に拡張されている区間、河原町通や竹田街道などではちらほらとロードサイド型店舗が見られます。

ちなみに国道24号線は宇治市に入ってからの方がロードサイド型店舗が多くあります。

国道171号線沿い

国道171号線は京阪国道口を起点とし、高槻市、茨木市を経由し神戸三宮に至る道路です。

国道1号線が淀川の南を通り、大阪市中心部へ入っていくのに対して、国道171号線は淀川の北を通り、大阪府内では北部の山沿いを通って、神戸に至るので、京都から下道で神戸や岡山方面に向かう際はこちらの方が便利です。

京都市内においては、京阪国道口―(九条通)―葛野大路九条―(葛野大路通)―石原―(久世橋通)―上久世、向日市に至ります。

171号線も1号線と同様に企業の本社ビルや工場が沿道には多くありますが、九条通、葛野大路通も含め、始点から終点までずっとロードサイド型店舗が多い道路です。

これは171号線のバイパス区間が出来た時期とロードサイド側店舗が流行し始めた時期が同じ頃だったことが原因だと考えられます。

山科

山科区内では、国道1号線(五条通)と外環状線にロードサイド型店舗が見られます。

五条通は道路の南側を新幹線が併走しているため、道路の北側だけとやや店舗の数が限られてしまいます。

外環状線では、三条から五条の間はマンションや古くからの店舗、事務所ビルが多いですが、五条から南は伏見区の醍醐、六地蔵にかけてロードサイド型店舗がみられます。

葛野大路

葛野大路通は京都市西部の南北の抜け道というイメージがあり、西京区方面から市内に向かう際に葛野大路で南北を目的地に合わせる人がいます。例えば、五条通や八条通で桂川を渡った後、市内北部に向かう場合は、葛野大路通を御池通または太子道まで上がって西大路通や堀川通を北上するという進路です。

特に交通量が多いのは、五条通から四条通でこの区間はカーディーラーや中古車販売の店舗が数多く並んでいます。

葛野大路通は四条より北は近年拡張された関係で、太子道までまだロードサイドに土地が残っており、将来丸太町通まで延長される計画もありますので、これから先の狙い目と言えるでしょう。

丸太町

丸太町通は東は白川通から西は嵯峨嵐山まで続く、東西の長い通りです。

市内中心部は平安神宮や京都御苑と接しており、ロードサイドのイメージは全くないですが、西大路通を越え、花園、常盤を過ぎた辺りから太秦、嵯峨にかけて意外とそういった店舗が多くみられます。

これはおそらく嵯峨・嵐山に向かう道路が三条通、四条通、嵯峨街道といずれも狭く、慢性的に渋滞しているため、丸太町通を抜け道として使われているためかと思われます。

ただ集客力に関しては限りがあるため、賃料はシビアに考えるべきエリアです。

その他

京阪国道と併走する「油小路通」など南北の通り、九条通より南の「十条通」「久世橋通」「新城南宮道」「津知橋通」「丹波橋通」「大手筋」「外環状線」といった東西の通りも、交通量は限られますが抜け道として使われることが多いので、賃料いかんでは検討に値する物件もありそうです。

京都市内にもロードサイド型店舗を出店できるエリアはまだまだあります。

特にこれから先も発展が期待される「葛野大路通」「外環状線」「伏見区南部」など、まだ賃料が上がり切っていないエリアでの新規ご出店をぜひご検討下さい。

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