2016.01.14

「京都市左京区」のおすすめ出店エリア5か所を徹底解説します!

左京区

画像データ©Google,ZENRIN

京都市北東部の大部分を占める「左京区」の出店おすすめエリアは・・

こんばんは。辻です。

「京都の通り名」は少しお休みさせて頂いて、本日は「行政区別おすすめ出店エリア」のご紹介です。

現在京都には11の行政区、左京区・右京区・北区・上京区・中京区・下京区・東山区・西京区・南区・山科区・伏見区がありますが、

左京区は市内北東部に非常に広範囲に広がり、面積は246.77平方キロメートルと京都市域全体の約3割を占めます。長年、左京区が面積最大の区でしたが、平成17年に京北町(217.68平方キロメートル)が右京区に合併されたことで面積最大は右京区に譲っています。区域の大部分は山地で北部は丹波高地に属し、府内最高標高の皆子山など、東部は比良山地から比叡山まで1,000メートル近い山々に囲まれています。

銀閣寺、南禅寺、下鴨神社などの世界遺産があり、京都大学、京都工芸繊維大学、京都府立大学、ノートルダム女子大学、京都精華大学、京都造形繊維大学と6つも大学があります。また留学生を始めとした外国人が多く居住するエリアでもあります。

そんな左京区のおすすめ出店エリア5か所はこちらです。

1.出町柳・百万遍

京阪鴨東線の終点、叡山電鉄本線の始点「出町柳駅」周辺およびそこから東に京都大学のある「百万遍」交差点にかけたエリアです。京阪本線は「三条駅」までですが、ほとんどの電車が鴨東線まで乗り入れしており、出町柳は大阪方面へ通勤・通学される方にも人気があります。対岸の出町枡形商店街(上京区)には有名なお餅屋さんがあります。また京都大学は学生数約1.2万人、同志社大学は約2.6万人(全校生徒数。キャンパスが異なるものも含む)と全国でも屈指の人数がおり、留学生も多いので、これらをメインターゲットとした業態が適していると言えます。低価格・大量型の飲食店やスーパー・コンビニ・ドラッグストア、リサイクルショップ、賃貸マンション業が既に多く出店しています。特に人気なのは叡山電車「出町柳駅」改札付近から百万遍交差点周辺までで、1階路面店の坪単価は1万円から1.5万円程度となります。

2.三条京阪(三条通より北)

京阪「三条駅」より北側のエリアです。三条通り沿いに飲食店、手芸品の店舗などが並びます。河原町・木屋町方面から京阪電車を利用する人の流れや、平安神宮・知恩院に向かう人の流れがあります。三条駅付近で坪単価2万円、三条通り沿いに離れると1万円ほどになります。

3.国際会館

地下鉄の延伸により急速に人口が増えているエリアです。第一種低層住居専用地域が多いためマンションはあまり多くなく、風致地区の規制で営業時間や看板規制も厳しい地区ではありますが、宝ヶ池通・白川通沿いを中心にスーパー、車関係、携帯ショップ、飲食店などが出店しています。同志社小学校・中学校・高等学校があり、京都精華大学・京都産業大学への通学路でもあります。

4.一乗寺・北白川

ラーメン好きにはとても有名なエリアです。直径1キロメートル圏内に数十件のラーメン店が並び、天下一品本店や魁力屋本店を始め多数の有名店があります。最も店舗が集中しているのは東大路通と北泉通の交差点付近です。ラーメン激戦区だけに閉店に追い込まれてしまう店舗もあり、年に数軒ほどはラーメン店居抜き物件が募集されます。

5.平安神宮周辺

平安神宮、南禅寺、みやこめっせ、京都市動物園などがあり、「神宮道」「三条通」「仁王門通」「東大路通」に店舗が見られます。神宮道を南に三条を超えると知恩院への観光ルートです。仁王門通沿いにはカフェが多くみられます。

以上左京区のおすすめエリアをご紹介させて頂きました。京都一店舗目をいきなり左京区に、ということは少ないかもしれませんが、多店舗展開をしていく上で必ず押さえておきたいエリアだと思います。

(おまけ)区の歴史 最後に京都市の行政区に関する豆知識を少しだけ書いておきます。

明治12年に京都府に上京区・下京区の2つが設置され、その後明治22年に上京区・下京区に市制が施工され京都市が誕生しました。(この間は東京特別区のように京都府上京区、京都府下京区という呼び方でした。)市制施工時の京都市の面積は29.77平方キロメートルであり現在の827.83平方キロメートルと比べると約28分の1という広さです。現在でいうと北は丸太町通、南は九条通、東は白川・東大路通、西は壬生川通ぐらいの範囲です。その後、大正期に北は現在の北山通、南は上鳥羽・深草、西は西大路通まで広がります。そして昭和4年、上京区・下京区を再編成し、左京区・東山区・中京区が誕生します。昭和6年には当時の伏見市と周辺町村を合併し伏見区が誕生、現在の右京区・西京区エリアを合併し右京区が誕生、山科村を東山区に編入しています。昭和30年に上京区から北区が、下京区から南区が分区、昭和51年に東山区から山科区が、右京区から西京区が分区され、11区が揃いました。その後も周辺町村の合併はあり、先に触れました平成17年の京北町合併で一挙に面積が1.3倍ほどに増えています。

 

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