2016.01.22

京都の通り名シリーズⅡ 東西の大通り(四条通から南)

五条堀川

東西の大通り四条通以南

おはようございます。大陽リアルティの辻です。

本日は以前の記事に引き続き、京都の通り名の解説をしていきたいと思います。

東西の大通り、四条通りからです。

四条通

京都の通りの中でもおそらく最も有名な通りだと思います。東は八坂神社の正面「祇園」交差点に始まり、西は松尾橋を渡った阪急松尾大社駅まで東西に約8.1kmの通りです。四条河原町、四条烏丸など繁華街の中心を通り、西大路四条まで阪急京都線が地下を並走、京都外国語大学、梅津を過ぎ桂川を越え、嵯峨街道に突き当たります。四条通の最近のトピックとしては、川端通から烏丸通までの歩道拡幅・車道片側1車線化があります。市の方針「歩く街京都」の一環として2014年11月から工事が始まり2015年10月に完成しました。ドライバーや沿道のビルオーナー様からは不満の声が上がりつつ、歩行者として四条通を通るときはとても歩きやすくなりました。四条通付近の高倉通、東洞院通、錦小路通、蛸薬師通など細い一方通行の渋滞が激しくなった半面、四条通の人の流れは増えています。

五条通

ほぼ全区間が国道1号線または9号線に指定されており、まさに市内の交通の大動脈といえる幹線道路です。ただ、どの区間を「五条通」と呼ぶのか厳密ではなく、ゼンリンやGoogleマップを参照すると、「東山五条」から「西大路五条」までの約4km間を指していそうです。ただ京都に住む人ならば、山科の国道1号線も西京区内の国道9号線も「五条通」と呼んでいます。そういう広い意味での「五条通」なら、東は三条通との分岐点「横木二丁目」から西は亀岡への峠の入り口「沓掛」交差点まで約18kmとも言えそうです。「烏丸五条」の交差点は国道1号線が通過し、8号線の終点、9号線、24号線、367号線の起点となっています。また「西大路五条」交差点は162号線の起点となっています。烏丸五条が国道8号線の終点であることはあまり気づかないと思いますが、滋賀県栗東市で国道1号線に合流した後、ずっと重複区間で烏丸五条まで至ります。ちなみに1桁国道が3本通っているのは、東京と京都のみです。また五条通は元々は「六条坊門小路」と呼ばれていましたが、豊臣秀吉が五条大橋をこの通りに移設したため、五条通と呼ばれるようになったということです。元々の五条通は現在の松原通となっています。また五条通の道幅が市内の他の通りに比べて格別広いのは、御池通・堀川通同様、第二次世界大戦中の強制疎開により、道路両側の住宅を取り壊し道路にしたためです。

七条通

東は「東山七条」交差点から西は葛野大路通を越えて南に折れ、桂大橋東詰めで八条通に合流する約5.9kmの通りです。「東山七条」交差点の突き当りには智積院、七条通を西に北側には京都国立博物館、南側には三十三間堂、烏丸七条付近に東本願寺、堀川七条付近に西本願寺、JR山陰本線付近に梅小路公園などがあります。また烏丸七条から京都駅にかけてはテナントの人気が非常に高く、ほぼ空きが出ない状況なので、路面店舗なら坪単価5万円以上、通常路面店しか出さない業態であってもこのエリアに限っては空中階でも可と特別なエリアになっています。

塩小路通

塩小路通は基本的には一方通行のその名の通り「小路」なのですが、京都駅付近の鴨川東岸から堀川通までは道幅が広く、特に東洞院通~堀川通間は非常に交通量が多く年中渋滞している通りです。東は東大路通から大宮通で梅小路公園に突き当たり一旦途切れ、七本松通から西高瀬川に至ります(この区間は西塩小路通と呼ばれます)。特に烏丸塩小路付近は商業エリアとしての魅力が高く、京都市内でも最も注目されているエリアです。

九条通

 東は東大路通との交点「東福寺」交差点から西は葛野大路通まで約4.3kmの通りです。京都駅南の主要幹線道路であり、「九条油小路」から「京阪国道口」まで国道1号線が、「京阪国道口」から西は国道171号線に当たるため交通量も非常に多いです。沿線には世界文化遺産・国宝である「東寺」が、また千本通付近には平安京の「羅城門跡」、もう少し西に行くと「西寺跡」があるなど歴史好きにはたまらないエリアでもあります。

以上、京都の東西の大通りをご紹介いたしました。次回は南北の大通りを、さらに東西・南北の大通り以外を順次ご紹介させて頂きます。

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