2016.01.28

京都の通り名シリーズⅢ 南北の大通りを東から5本ご紹介!

堀川五条

市内中心部南北の大通りをご紹介いたします。

トップの画像を見てどこの交差点は分かった方はかなりの京都通。国道マニアにもグッとくる案内標識ですが・・答えは「堀川五条交差点」です。堀川五条へ東向きに進むと見えます。1と9の堂々たる2連おにぎりが魅力的な標識ですね。この交差点は総延長774.4kmもある国道1号線の中でも、国道1号線が直角に曲がる珍しい交差点ということです。京都市内には他にも「九条油小路」「京阪国道口」が直角に曲がっているので、あまり意識していませんでしたが、全体でみると珍しいものなのですね。

では、通りのご紹介に入ります。

白川通

北は宝ヶ池通から南は仁王門通まで約6kmの通りです。宝ヶ池通から丸太町通までの区間は片道2車線ありますが、一乗寺付近などは駐車車両が多いためあまり左車線は使えません。市内北部から中心部へ向かう際は、川端通から北山通経由が時間的には早いと思います。叡電宝ヶ池駅付近で陸橋を上がり、そこから先今出川通まで中央分離帯の並木が美しく、丸太町通より南は仁王門通まで白川や琵琶湖疏水と並行し非常に雰囲気の良い京都らしい町並みが続きます。

東大路通

北は北山通から、南は九条通まで約8.2kmの通りです。京都の旧市街地は鴨川まででしたが、鴨川以東に市街地が広がっていった時に東の端の幹線道路として位置付けられたのが、この東大路通です。現在では東大路通よりさらに東にも市街地が広がっています。旧称が「東山通」であり、今も「東山三条」「東山七条」など交差点名、バス停名で「東山」の名称が使われています。なお市内を環状に囲む「・・・大路通」に北大路通、西大路通がありますが、東大路通も合わせて明治以降に整備された比較的新しい通りです。東大路通は北大路以北は片側1車線道路になりますが、この一乗寺周辺は「ラーメン街道」として非常に有名です。東大路通を中心に周辺に数十件のラーメン屋さんが軒を連ねています。北大路通より南は走りやすい2車線の道路が続き、今出川通から丸太町通まで左右に京都大学の施設が並び、冷泉通で琵琶湖疏水を越え、東山三条から先は、知恩院、八坂神社、高台寺、清水・五条坂、智積院、三十三間堂など高名な寺社が並びます。四条通から五条通間は京都の通りとしては珍しくアップダウンがあり、また観光シーズンは激しい渋滞で四条~五条間を通り抜けるのに1時間以上かかることもあります。

川端通

北は宝ヶ池駅付近で白川通から分岐し、南は塩小路通まで約8.3kmの通りです。左京区北部から市内への主要幹線道路ですが、出町柳駅付近まで片側1車線のため、朝の通勤時間帯は頻繁に渋滞が発生します。走行距離は多少増えるものの(川端通はこの区間では北東-南西方向のため)、北山通や北大路通を経由した方が市内へは早く行けます。またこの区間は高野川堤防でもあり、川べりには桜並木が続いており、隠れた桜の名所でもあります。出町柳駅以南は片側2車線道路となり駐車車両も少ないので走りやすくなりますが、四条通、五条通の手前では多少渋滞があります。塩小路通から先は「師団街道」と名称が変わり、伏見区で国道24号線に合流します。なお、川端通の大部分は地下に京阪電車が通っていますが、もともと京阪電車は地上を走っており、三条通~塩小路通間は京阪電車の跡地が使われています。

河原町通

北は出町商店街の少し北、葵橋西詰から、南は十条通まで約6.6kmの通りです。御池通から四条通の間は京都を代表する繁華街で通りの両側には商業施設が並んでいます。ちなみにこの区間の1階路面店の坪単価は概ね2万円~5万円と市内でもかなり高額です。河原町は今でこそ商業地として栄えていますが、江戸時代までは処刑場があった場所でもあります。また隣接する寺町通はその名の通りお寺が並んでいるため、歩いていると見えませんが実はお墓が多数あるために、河原町通周辺の店舗では必ずと言っていいほど心霊現象の噂があります。

烏丸通

北は今宮通から南は久世橋通りまで約8.8kmの通りです。「今朱雀」と呼ばれる京都市のメインストリートで、北大路~五条間は国道367号線、五条~七条間は国道24号線に指定されており、また烏丸五条は国道1号線が通過し、国道8号線の終点、国道9号線の起点となっています。地下はほぼ全ての区間で地下鉄烏丸線が通っています。賃貸マンションの家賃相場は、北大路から京都駅まで通して一定の高水準で、特に御池、四条、京都駅付近は賃料が高くなっています。テナントの場合も、駅前であれば坪単価1.5万円~3万円程度、四条烏丸や京都駅ではさらに高額な賃料となります。

本日は以上です。続きまして、堀川通より西の通りをご紹介させて頂きます。

 

 

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