2016.02.28
画像:http://www.kotomeguri.com/k_mame/toori_song.html
♪まるたけえびすにおしおいけ~♪あねさんろっかくたこにしき~♪しあやぶったかまつまんごじょう~♪
今日の通り名わらべ唄をご存知でしょうか。私は不動産業界に入ってから覚えましたが、これまでに千回は唄ったと思います。もちろん声には出さず、頭の中でですよ。特に市内中心部を運転する時など、景色で通りが分かるようになるまでは非常に有用致しました。
わらべ唄は京都の中心部、いわゆる「田の字地区」の通り名を北から順に覚えやすいフレーズで綴られています。丸太町、竹屋町、夷川、二条、押小路、御池、姉小路、三条、六角、蛸薬師、錦小路、四条、綾小路、仏光寺、高辻、松原、万寿寺、五条。
南北の通りにもわらべ唄があります。
♪てらごこふやちょうとみやなぎさかい♪たかあいひがしくるまやちょう♪からすりょうがえむろころも♪しんまちかまんずにしおがわ♪あぶらさめがいでほりかわのみず♪よしやいのくろおおみやへまつひぐらしにちえこういん♪じょうふくせんぼんはてはにしじん♪
東西よりもだいぶ長いですね・・寺町、御幸町、麩屋町、富小路、柳馬場、堺町、高倉、間之町、東洞院、車屋町、烏丸、両替町、室町、衣棚、新町、釜座、西洞院、小川、油小路、醒ヶ井、堀川、葭屋町、猪熊、黒門、大宮、松屋町、日暮、智恵光院、浄福寺、千本です。
ちなみに南北の通り名を見ると、特に堀川より西の部分はあまり馴染みがないものが多いかもしれません。葭屋町、松屋町、日暮、智恵光院、浄福寺などは、四条通などには存在しませんし、普段接することはあまりないはずです。
どうも南北の唄は基準が「丸太町通」になっているようです。ただし、「醒ヶ井通」だけは丸太町通と交差していません。ちなみに四条通に交差していないのは、間之町、車屋町、両替町、衣棚、釜座、小川、葭屋町、松屋町、日暮、智恵光院、浄福寺です。四条通では葭屋町通の位置に岩上通があります。姉小路通や三条通で途切れる通りがあるためです。また塩小路通まで南下すると、交差しているのが、高倉、東洞院、(不明門)、烏丸、室町、新町、西洞院、油小路、堀川、(岩上)、猪熊、黒門、大宮となります。河原町通が鴨川に沿って、南西方向に曲がるため、寺町~堺町までは徐々に圧迫されて消えていきます。また丸太町より北になると、今出川通では、寺町~烏丸間の各通りは御所にさえぎられるためありません。寺町、烏丸、室町、新町、小川、油小路、堀川、猪熊、大宮、智恵光院、浄福寺、千本となります。
東西の通りは「寺町通」~「堀川通」間ではまるたけえびす~♪の各通りと交差しています。河原町通では錦小路がありませんし、鴨川を渡って川端通になると、丸太町、竹屋町、冷泉、二条、仁王門、御池、三条、若松、新門前、白川南、四条、団栗、松原、柿町、五条とだいぶ名称が変わります。堀川より西の千本通でも、二条城で東西の通りが途切れることもあって、丸太町、郁芳、竹屋町、押小路、御池、姉小路、三条、蛸薬師、四条、綾小路、仏光寺、高辻、松原、万寿寺、五条と丸太町~四条間に違いがあります。
東は桜馬場通(平安神宮の西端)から西は千本通まで約3.5kmの通りです。途中、鴨川で分断され、川端通から土手町通までは途切れています。御所南を丸太町通と併走し、京都地方裁判所、御所南小学校、二条城の北側を通ります。
鴨川西岸から堀川通まで約1.7kmの通りです。「家具の夷川通」としても有名で、現在も寺町通から烏丸通には家具屋が多く残っています。ただ、時勢から廃業されるお店も増えており、そういった店舗跡が飲食テナントとして賃貸されるケースがあるため、飲食店舗が増えてきています。賃料相場もそれほど高くはありませんので、今後のおすすめ出店エリアかと思います。
白川通から堀川通(二条城正門)までの約3.5kmの通りです。平安京の「二条大路」にあたり、朱雀大路に次ぐ道幅の通りであったとのこと。徳川家康の二条城築城により、堀川通より西の二条通は途切れてしまいましたが、二条駅や朱雀二条商店街振興組合、太秦安井二条裏町など随所に二条の名が残っています。二条通は、東大路通から川端通間、木屋町通から烏丸通間などカフェや雑貨屋が点在する通りです。
東は木屋町通から西は千本通まで約2.5kmの通りです。木屋町通付近は京都ホテルオークラや日本銀行京都支店、高瀬川一之船入、がんこ高瀬川二条苑など市内中心部でありながら、非常に落ち着いた雰囲気があります。河原町~堀川間は御池通に併走し、飲食店舗が多く、二条城の南端を通り、千本通より西は御池通に名を譲ります。
次回は引き続き東西、南北の通りの解説をしたいと思います。ご紹介した通りの数、24。目標まで76です!