2013.04.09
最近、一人暮らしや共働きの家庭では、「カット野菜」なるものがブームです。
とにかく安定した量で、安定した内容で、安定した価格で、使いきれる。
カット野菜の魅力は上記の通り。
安定した量は、料理の計算がしやすい。たとえば丸ごとキャベツを1玉購入しても、その大きさはピンきりで、多少なりとも量に差が出る。
安定した内容は、基本的に一定の農家や企業と提携してカット野菜を製造しているので、安心感が得られる。
そして、安定した価格は、野菜が高騰しても、基本的に変わらない価格で提供しているので、財布にも優しい。
当然、カットしている分、加工費や係る人件費等は係るので、割合で言うと割高になります。しかし、余らせて捨てることを考えれば、さほど変わりないと考えます。
サクッと変えて、そのまま利用できる。手間がかからず、使いきれる。
そういったわかりやすい売り方が、ブームのきっかけではないでしょうか。
ただ、いいことばかりではないのも事実です。
やはり「割高」というのは捨てきれず、そして「陳列できない」野菜を使っているというダークなイメージもあります。
確かに、「陳列できない訳あり商品」をカット野菜として売り出しているところもあるでしょうが、最近はその流れも代わり、「カット野菜」のために農家と契約している企業もあります。
割高というのは、係る経費を考えると仕方ないですが、使いきれるというのは魅力ではないでしょうか。
人によっては少ないと感じるかもしれませんが、個人的には十分な量だと思います。
変に安いけど量が多いものを買って、結局使いきれず腐らせる、なんてことは多いと思います。
そう考えると、「もったいない」意識が高い日本人にとっては、単に安いというだけではなく、「エコ」という意味でも、使い切りサイズというのが利用されやすいものなんだと思います。
割高=不要な部分をカットし、使いきれるというメリットをねん出。
陳列できない商品というイメージ=一定の農家・起業との提携で、専用に取り扱うことで負のイメージをねん出。
→生鮮食品であるため、ありがちな物価の変動がなく、常に一定の条件で提供できるというメリットを生む。
大きくいうとこんな感じですかね。
簡単にいうと、「割高」という弱点を上手く利用し、そこからヒット商品を生み出す。
企業努力というのはものすごいことだと感じました。
長年続いた不景気で、打撃を受けた中小企業でも、発想の転換で生まれる可能性があるわけで。
当然、それだけに頼るとしんどくなるわけですが、何かそういう発想ができるように、
常に頭をフル回転させて、ふとしたときに思いつければと思っております。
案外、ふっと気を抜いた時にひらめきってでるものですからね。
でも、気を抜きすぎたら戻すのも大変ですから、お気をつけください(笑)
本日は、丸毛が担当しました。