2013.09.02
知ってるようで知らない小ネタです。
少し歴史を勉強された方は、京都の碁盤の目がどこをモチーフにされたかはご存知かと思います。
この規則正しい町の造りは、当時の中国の首都の街並みから来ています。
単に美しいから、綺麗だから、という以外に、もっと実用的な理由が隠されています。
当時の中国は、わかりやすく言うと絶大な権力を誇る国でした。
しかし、中国史を学んだ方であればわかるように、中国の歴史は、戦争の歴史でもあります。
逆にいうと、落ち着く暇もない状態だったのでしょう。町にも、ある機能を備えさせました。
そしてできたのが、この碁盤の目です。
では、どのような機能であるのか。
まずは軍事面。
綺麗に道を整理する事で移動がしやすくなる。そして、道に迷わない。
地味ながら、この整理のおかげで、大量の軍隊の移動が可能になります。
また、その名のごとく、指揮面でも管理がしやすく、防衛戦に抜群の威力を発揮します。
また、火災時にも通りをまたぐ大火事ならともかく、通りで大延焼を防ぐこともできます。
次に、民衆の管理。
国を統制するために、民衆の管理は必要不可欠です。
好き勝手に住まれ、道を作られれば、住民の人口の把握も難しく、道がわかりづらくなると、テロ行為等の発見も遅れます。
しかし、区画を整理することで、誰がどこに住んで何をしているか、という管理がしやすくなります。
ものすごくメリットのある造りです。
こういった町づくりは、京都のみならず、日本国内でも海外でもあることから、非常にすばらしい計画であることがうかがえます。
京都の場合、それらに加え、路地などが増え、オリジナルの形が出来上がりました。
とまぁ、ごく当たり前のことでした(笑)
もう少し、京都の勉強を重ねた上で、
皆様にとっておきの情報をご提供できたらと思います。
不定期ですが、今後ともよろしくお願いします。
本日は、丸毛が担当しました。