2016.05.20
テナント仲介を専門としている会社のスタッフがこんなことを言ってもいいのかありますが、私たちが今までの経験で培ってきたもの、その「極意」の一部を公開したいなと思います。
まぁ、単純に言えば、「後悔しない」「失敗しない」「損をしない」ということをテーマに考えていきたいと思います。
京都には、テナント仲介をしている不動産屋はたくさんあります。お客様がそのどこでお願いするか、若しくはたくさんの不動産屋を回って、たくさんの情報を集めている人もいると思います。
でも情報が集まりすぎて、結局何が重要なのかわからなくなりませんか?
家賃や面積、駅からの距離などの数字がたくさん飛び交う資料を眺めていても、何も進みません。
なので、まずは「情報の整理」が重要です。
物件の立地は、何をどうしても変更することはできません。移動できませんから。
だからこそ、立地にこだわって、物件を探す人も多いと思います。
じゃあ、その立地。駅前の角地と、駅から少し離れるけどやろうとしている同業他社が集まっているエリアと2つある場合、どちらがいいと思いますか?
当然、取り扱うものによって異なります。
例えば、飲食店で駅前の角地でだけど家賃が高いところって、成功するイメージありますか?
どちらかというと、飲食店が集まっている場所で活気があるほうがいいと思いませんか?
簡単に儲けられる商売なんてないんですから、どこに出せばいいかをしっかりリサーチする必要があります。
賃料を支払うためには、そのお店で売り上げを上げなければなりません。
業種業態によって、計算方法や割合は違いますが、たとえば飲食店であれば、そのお店での固定費である賃料は、売り上げの10%程度とされています。
そのお店の席数で、何回転して、1日でどれくらいのお客さんが入って、だいたい一人当たりの予算を考えて、1日の売り上げを計算する。
そして、週の中で、人が少ない日や多い日を想定して、月の売上を計算する。
すると、必然的に出せる賃料が導き出せる!
簡単に言えば、上記の流れですが、その「想定」が甘いケースが見られます。
経営って簡単ではないんですよね。
お客さんが少ないと、すぐに経営を圧迫するわけです。
特に、想定が甘く、高い賃料の物件だったら、かなりしんどくなります。
つまり、この「想定」は、かなり重要になってきます。
駅前や大通りであれば、人通りも多く、入店いただく人も多くなりますが、家賃は高い。
少し入った物件だと、人通りは少なくなりますが、家賃は抑えられます。
広告とのバランスも考えて、人がどれくらい入ってくれそうかを考えて、出せる家賃を考える方法が、「後悔しない」やり方だと思います。
内装工事にもお金をかけて、いざオープン!
でも、待ってください。それだけでお客さんは来ますか?
いかに腕に自信があるシェフでも、おしゃれな雑貨を販売していても、腕のいいサロンであっても、なかなかすぐにお客さんは集まりません。普通は。
最初だけ広告出しても、最初だけでそれも続きません。
そうなってくると、最初は良くても、リピートがないとしんどくなります。
定期的に、広告を出すことが、集客・売上の近道です。
よく、広告費用がもったいない。という人もいますが、お店の広告宣伝という意味で、雑誌やネットほど力強いものはないと思います。
最初はどかんと予算を設定して投下し、あとは少しずつ売り上げが安定するまで定期的に広告を出していきます。
安定して広告を出していると、お店の評価にもつながります。最近は、ネットで調べて来るという人も多く、お店の信頼にもつながります。
基本的に、賃料等の募集条件は、表示されている金額がベースです。
よく、「交渉できるんでしょ?」と聞かれるのですが、交渉前提の設定ではありません。
貸主と借主の希望要件をまとめるのが私たちの仕事ですが、そのためには、根拠となるものも聞かないといけません。
それは、プライバシーに係ることも含むことがあります。
で、何が言いたいのかというと。
損をしないためには、
「私たちを信頼して、私たちと一緒に、物件探しや交渉をしましょう」
ということです。
単に、「○○万円で」と言われて、誰も動きません。
こういう根拠があって、理由があって、条件交渉というのが存在しています。
そのためには、たくさん話して、言いたくないことまで聞かないといけないこともあります。
私たちとお客さんの目的は「後悔せず、失敗せず、損をしない」物件を探すことです。
そのために、精一杯頑張ります!!
これからも、よろしくお願い致します。
本日は、丸毛が担当しました。