2016.06.21
こんにちは。辻です。
本格的に梅雨らしくなってきましたね。
現在16時ですが、先ほど京都市中京区ピンポイントで、
15時~15時15分の降水量が30mm/h以上、
15時15分~15時半の降水量が50mm/h以上という猛烈な豪雨の予報が出ていました。
大陽リアルティのある、蛸薬師高倉は大丈夫でしたが、皆さんは大丈夫でしたか?
中京区といっても西は西大路通から東は鴨川まで広いですからね。
それよりも、行政区別・15分単位・30mm/h以上という限定された(確率の低い)予報が出来るようになっていることに驚きです(*_*)
さてさて、話は変わりまして、本日は「清水寺」のお話をしたいと思います。
日本全国、世界中から多数の観光客に来て頂いている京都ですが、その中でもおそらくトップの集客を誇るのが、この清水寺ではないでしょうか。
京都市による「京都観光総合調査 平成26年」によれば、外国人観光客の訪問先トップはやはり清水寺とのことです。
京都に訪問された外国人観光客のうち、実に64.4%の方が清水寺に行かれています。
ちなみに、2位:金閣寺54%、3位:二条城47.4%、4位:伏見稲荷大社35.8%、5位:嵐山・嵯峨野32.5%、6位:ギオンコーナー31.3%、7位:銀閣寺30.3%、8位:京都御所27.2%、9位:八坂神社22.3%、10位:龍安寺14.8%です。
6位の「ギオンコーナー」とは、東山区祇園町南側、弥栄会館内にある、昔ながらの懐かしい和風な劇場。京舞、華道、茶道、琴、雅楽、狂言、文楽の7つの伝統芸能を鑑賞できる施設、とのこと。「都をどり」の祇園甲部歌舞練場のお隣です。祇園甲部歌舞練場のお庭は素晴らしいですね。
この上位ランキングで、注目すべきは、訪問先が市内全域に分散していることです。これは結構意外でした。
想像していた観光客のルートは、たとえば、清水寺から高台寺、八坂神社、知恩院、平安神宮、銀閣寺、その他、三十三間堂や建仁寺、六波羅蜜時、豊国神社など東山を中心に回るか、
金閣寺から龍安寺、仁和寺、妙心寺から嵯峨嵐山方面へと市内西部を中心に回るなどのルートが多いように思っていましたが、
この統計を見ると、1位の清水寺は東山区、2位金閣寺は北区、3位二条城は中京区、4位伏見稲荷は伏見区、5位嵐山・嵯峨野は西京区・右京区、6位ギオンコーナーは東山区、7位銀閣寺は左京区、8位京都御所は上京区、9位八坂神社は東山区、10位龍安寺は右京区とほぼ京都の市街地全域に渡っていることが分かります。
つまり、少し離れている世界遺産級の著名な社寺・仏閣に交通機関(多くは観光バス・タクシー)で移動していることが分かります。
道路の渋滞とタクシー会社の商売繁盛が納得できますね(>_<)
なお、これは外国人観光客を対象にした統計なので、母集団の多くは初めて京都を訪れる方でしょう。
日本人の、特に何度も京都に来て頂いている観光客を考えると、また違った結果になりそうです。
前置きが長くなりましたが、とにかく「清水寺」は京都有数の観光地です。
路面店の坪単価は5万円を超える場所もあり、四条河原町・烏丸・京都駅などの市内中心部よりも高いぐらいです。
それでも商売が成り立つというのは本当にすごい場所ですね。
そんな清水寺に行くルートで有名なのが、「○○坂」。
聞いたことがある方も多いと思います。
「清水寺参道」ともいい、清水寺参拝のメインストリートです。
松原通と東大路通の交差点が「清水道」。そこから東に五条坂と合流するまでは、「清水坂」または「清水道」と呼び、
五条通と合流した先は「清水坂」と呼ばれます。ちなみに清水寺門前まで「松原通」が続いています。
ほとんどの坂、道は最終的に清水坂に合流するので、常に大混雑していて、賃料も最も高いエリアとなります。
正式名称は三年坂なのか産寧坂なのか、という点は諸説あるようですが、「清水寺門前会」は「三年坂」を採用しているようです。
高台寺方面(北方向)から二年坂(二寧坂)の先にある車両通行止めの石階段が三年坂です。そして階段を登り切ったところで清水坂に合流します。
清水寺から北方向に、高台寺、八坂神社、知恩院など有名な社寺があること、三年坂の雰囲気が非常に京都らしい風情があること(ドラマや映画の影響は多々ありそうですが・・)などから、清水坂に次ぐ通行量がありそうです。
高台寺と三年坂を繋ぐなだらかな坂道です。
高台寺から三年坂に行くにはこの二年坂を通るか、東の山を迂回していくルート「維新の道」があり、若干観光客の流れが分かれます。
「維新の道」は急な坂道であまり通行量はありませんが、幕末・明治維新には垂涎のルートであり、霊山護国神社、著名な幕末の志士の墓所があります。坂本龍馬や中岡慎太郎の墓もあります。
二年坂の方は、三年坂同様に観光客向けの飲食店・物販店・レンタルきものなどが並びます。
ちなみに二年坂は一応車が通れます。
車で清水寺参拝をする場合、こちらのルートしかありません。
ただそれだけに常に強烈な渋滞が起きていて、一度五条坂に入ってしまうと、出口は清水道しかなく、そこまで軽く2時間かかることもあるそうです。
京都市も五条坂付近へのマイカー乗り入れを規制している時期があります。
五条坂は車が通れるほどの広さがあるので、歩行者には割と通りやすい道だと思います。
「清水新道」とも言います。唯一、清水坂を通らずに清水寺に至る坂です。
京都の方でもご存じない方もいるのではないでしょうか。
実際通ってみるとそこまで人も多くなく、観光ルートという雰囲気も薄いので、逆にそれが良かったりもします。
「通」向けの坂と言えそうですね。
をご紹介させて頂きました。どの坂も個性があるので、歩き比べてみると楽しいかもしれません。
5つの坂すべてを歩くのも1時間ほどで出来そうです。
本日は辻が担当しました。ありがとうございました!