2021.10.02

日本の国道全459路線の歴史。なぜ大きい番号には酷道が多いのか?!

先般、国道157号を走破したことをご報告しましたが、いわゆる”酷道”は番号が大きいものに多いものです。

 

京都と全く関係ありませんが…夢の酷道・国道157号を走破しました!

 

日本三大酷道は、国道418号、425号、439号とされていますし、

他にも371号、399号、471号など強烈な酷道は大きい番号に多くなっています。

 

ただ、157号の他、152号、193号、265号など比較的若い番号にも酷道は残されています。

 

こういった疑問に臨む前提として、国道が成立した年代を調べてみました!

 

参考資料:ウィキペディア「国道」

昭和国道の誕生

そもそも国道という言葉が誕生したのは明治9年。

ただ、当時の国道(いわゆる明治国道)は全て路線の起点が東京であるなど、現在とは全く異なる形でした。

その後、大正時代にも大きな変更がありました。(大正国道)

 

そして、現代利用されている国道=いわゆる昭和国道が生まれたたのが、1952年となります。

その後、実に9回の追加指定があり現在の路線が揃ったのです!

1952年(昭和27年)12月4日

初回指定時の頃は、国道は一級と二級に分けられています。

一級河川と二級河川みたいなものですね。

一級国道:1号~40号

1953年(昭和28年)5月18日

二級国道:101号~244号

※ただし後述の通り105号、108号、115号、122号、123号、141号、155号、170号、173号、179号、182号、194号、197号、242号は1963年(昭和38年)4月1日に路線変更。

109号、110号、111号、214号、215号、216号はその後欠番となる。

1956年(昭和31年)7月10日

二級国道:245号~251号

 

1959年(昭和34年)4月1日(昇格)

一級国道:41号~43号

41号⇐155号

42号⇐170号

43号⇐173号

※155号、170号、173号は一時欠番に。

 

1963年(昭和38年)4月1日(追加及び昇格)

二級国道:252号~271号、(欠番であった)155号、170号、173号

一級国道:44号~57号

44号⇐242号

45号⇐111号

46号⇐105号

47号⇐108号の一部。108号の残部と109号が統合し、新たに108号となる。

48号⇐110号

49号⇐115号

50号⇐122号

51号⇐123号

52号⇐141号

53号⇐179号

54号⇐182号

55号⇐194号

56号⇐197号

57号⇐214号、215号、216号

※109号、110号、111号、214号、215号、216号は現在まで欠番。それ以外は別の路線を新たに割り当て。

1965年(昭和40年)4月1日

一級国道と二級国道の区別がなくなり、一般国道1号~271号へと呼称を変更。

※欠番となった109号、110号、111号、214号、215号、216号を除く

 

1970年(昭和45年)4月1日

一般国道:272号~328号

1972年(昭和47年)5月15日

一般国道:58号、329号~332号

※沖縄返還による

 

1975年(昭和50年)4月1日

一般国道:333号~390号

1982年(昭和57年)4月1日

一般国道:391号~449号

1993年(平成5年)4月1日

一般国道:450号~507号

この年に指定された国道は高規格幹線道路として整備されているものがある。

試験に出るポイントは、

・二級国道は271号まで

・一級国道58号は誤り

・一般国道109号、110号、111号、214号、215号、216号は過去にも存在しなかった(二級国道だった)

・年月日。特に沖縄返還の1972年5月15日。指定日が4月1日でないものも暗記。

 

尚、サイエンスライターの佐藤健太郎によれば、日本の国道路線網について、「今後は新たに国道路線指定がなされることはないだろう」との国土交通省の見解があったことを自身の著書の中で述べているが、

今後、新たに国道を指定するとしたらどういった路線が適当かをいずれ検証したいと思います。

 

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