2021.10.23
コロナ禍になり、この言葉もだいぶ流行ったかと思いますが、ショールーミングということば、皆様はご存じでしょうか?
簡単に言えば、商品の実物を実際の店舗で見て触って確認して、購入はネットで一番安いところで買う、というものです。
実店舗からすると、実際に見てもらえるのに、なぜか買っていかない=利益にならない
ネット店舗からすると、実物が見れないデメリットを他で勝手に見てもらい、値段設定さえ間違えなければ購入してくれる=利益になる
的な話で話題になりました。
商品流通の流れも人の購入ルートも多様な現代では、正直一長一短だとは思っています。
ショールーミングのメリットは、当然ながら顧客が安く買えることです。
しかしながら、
①配送のため、特定の時間に家にいないといけない=時間的制約が発生する
②商品がすぐ手元にこないので、すぐに利用ができない=時間的ジレンマが発生する
ともに、安くなるというメリットの反面、時間的な問題がついてきます。
あと、電化製品なんかだと、
③購入後の保証がないもしくはわかりづらい=自分で調べて対応し、すぐには直らない=使用できない時間が発生する
という問題もあります。
意図的な書き方をしていますが、安い=絶対的なモノ
ではないと思います。
個人的には時間というのが結構大事で、
「ネットでは10,000円安いけど、保証はないし届くの3日後。」
「でも実店舗ならすぐ買えてお店の保証もあるし、気に入ったものをすぐ使える。」
という天秤が発生するわけです。
この「価格差」をどのようにとらえるか。
それが顧客側に問われるわけです。
もちろん、一定数の顧客はついてくるもので、絶対安いとこの人もいれば、安心して買えるとこがいいという人もおられます。
一番いいのは、
「ネットと同価格で実店舗のサービス付きですぐ手に入る」
のが理想ですね。
大手電機量販店等は、結構この動きにシビアで、他店より安くするとか、ポイントで対応するとか。
ネットではできないことをいろいろと考えて対策しています。
物販店の場合、
製造メーカー→販売店→顧客
という一般的な流れで、大手であるほど製造メーカーからの購入コストも下がります(大量発注のため、コストダウンが可能)。
ネットもこの大手と同じで、大量に販売できる実績があるからこそ安く仕入れられる。
もはや大手VSネット業界の対決になっております。
そんな中、小さな小売店はどうすればいいのでしょうか。
小さな販売店はそんなに安くはできません。
では違う売り方を考えないといけません。
大手が取り扱わないような小物や一点もの、なかなか評価は上がらないけども使用勝手がよくて絶対の自信を込めてお客さんに紹介できる商品の展開、そしてお店自体の雰囲気を作り、実際に使用した際のイメージを高めたり、おしゃれさを売り出したりして、来店時での購入につなげる。
こうやって、すみわけがされていくかと思います。
コロナ禍をきっかけに、未来への展望ががらりと変わりました。
人の考え方も多種多様で、これからも想像以上の速さで変わっていくと思います。
当社ではいろいろな店舗の仲介をしてきておりますので、ぜひ店舗をお探しの際は、当社までご相談ください!
本日は、丸毛が担当しました。