2025.03.29
これはとあるビルオーナーの物語です。
「さて、今月も水道局から請求が来たな。
テナントの水道検針して水道代を請求…あれ?」
物語はここから始まります。
水道局から届いた使用メーターは120㎥なのに、3つのテナントの子メーターを合算しても90㎥しかないじゃないか!
同じ期間で検針してるのにどうしてだ?もしかしてどこかで水が漏れてるのか?これは急いでちょうさしないといけないな。
…
後日、工事業者を呼んで調査したところ、
業者「特に漏れてるとかないですね。」
お金も払って調査したのにどうしてだ。
ほかに何か原因があるんだろうか。ネットで調べてみよう…
ネット「合算しても異なるのが普通」
なんだと?それが普通だと?それだと貸主の負担が大きいじゃないか。これ、何とかならないのだろうか。
もしかして、水道局のメーターがおかしいのでは?
水道局「水道局では間違いないようメーターの使用年数を定めてるので故障とかではありません。」
…何がおかしい?あれ?もしかして子メーターが悪いのか?
業者を読んで調べてみよう!
なんと!子メーターの耐用年数がだいぶ過ぎてるではないか!
子メーターがきちんと数字を読めてなく、大きな誤差が発生していたとは。というか耐用年数とかあるのか!さらにいうと、子メーターの交換って貸主がしないといけないのか!知らなかった!
この人は、これでやっと問題解決となりました。
ちょっと物語風でまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
子メーターって水道局は関係ないんですよね。
まず前提として、水道局から請求されるものはよほどのことがない限り、エラーにはなりえません。そこはしっかりしてます。
また、明らかな水漏れで使用量が多数になった場合は、ちゃんと対応してくれますので、きちんと相談してみてくださいね。
今回のケースだと、ビルの子メーターが古かったのが原因でちゃんと読めてなかったようです。
こういうのは急には壊れず、少しづつ誤差が発生してそれが大きくなった時に気づくケースがほとんど。そのため、それまでの間、貸主としては赤字状態が続くわけです。
業務として機械のように業務をこなす管理会社の場合、貸主から指摘されない限り、この誤差に気づかないかもしれませんね。
当社の場合、誤差確認のため、大元メーターまで確認していたので、このようなトラブルが発覚し、いろいろ調査してやっと子メーターがおかしいと気づきました。
それくらい、意外と気付きづらいものなんです。
特に多いのが、物件が売買されて所有者が変わったとき。
売買の調査で子メーターの耐用年数とか誤差があるとか調査は行いません。なので、前所有者も把握しておらず、売買されて管理会社が変わって初めて気づくケースもあるわけです。
今回の教訓からわかること。
今一度、子メーターの耐用年数を調査してみてください。少し過ぎた程度であれば問題ないと思いますが、大幅に過ぎてると突然壊れることもあり得ます。
弊社はテナント仲介がメインですが、ビルの管理も行っております。
初めてビルを所有してテナント収益をしているが不安が多い、光熱費の見直しをしたい、管理をどこかに任せたい、とお考えのビルオーナー様へ。一度弊社にご相談されてはいかがでしょうか?
弊社が経験したこと、体験したことをフィードバックし、今回のようなトラブルも解決いたします。
本日は、丸毛が担当しました。