2019.01.20
さて、いよいよ北陸地方の廃道を巡る~シリーズも最終話。
前回は国道8号の福井県南条郡南越前町赤萩地区をご紹介させて頂きましたが、
今回は国道305号の旧呼鳥門トンネルをご紹介させて頂きたいと思います!
旧呼鳥門トンネルは全国の国道の中で唯一、天然トンネルを国道のトンネルとして利用していたというトンネル。
その圧巻のスケールをご紹介させて頂きたいと思います。
国道305号(こくどう305ごう)は、石川県金沢市から福井県南条郡南越前町に至る一般国道である。
石川県金沢市から国道157号や国道8号金沢西バイパスと重複して南下し、能美市の大長野西交差点より分岐して単独区間が始まる。東尋坊や奇岩・呼鳥門などがある越前海岸の景勝地付近を経由することから、北陸の代表的な観光道路として紹介されることもある。終点は、福井県南条郡南越前町の国道365号に接続するが、実際の路線の端点は北陸自動車道の今庄インターチェンジ (IC) である。(ウィキペディアより)
このように、国道305号は石川県金沢市を出発し、石川県内では国道8号バイパスや旧国道8号などの市街地を通り、
東尋坊、福井県三国町を過ぎたあたりからは海沿いに出て、
いわゆる越前海岸では、急峻な海岸沿いの道、点在する集落を通る狭隘な道、整備された快走路が入り混じり、
南越前町で急に山間部へ進路を向け、前述の”桜橋”交差点にて国道8号と交差し、
”ホノケ山トンネル”にて菅谷峠(すげんたんとうげ)を越え、国道365号に合流、南向きに少しだけ重複し、今庄インターチェンジに至る、
非常にバリエーションに富んだ国道なのです。
国道305号は日本の道路の縮図である、といっても過言ではないかもしれません!!
呼鳥門(こちょうもん)は、福井県丹生郡越前町梨子ヶ平にある、礫岩でできた洞穴である。
礫岩が自然の風と波の浸食作用を受けて出来た洞穴は、高さが約15m、幅は約30mある。1958年の福井県道6号福井四ヶ浦線開通時に、当時の羽根盛一知事が「渡り鳥を呼ぶ門」として「呼鳥門」と名づけた。以後、1970年の国道305号格上げを経て、2002年3月の呼鳥門トンネル開通までの間、国道では全国唯一の天然トンネルとして知られていた。現在では、呼鳥門をくぐる国道だった道は指定を外れて遊歩道となっている。(ウィキペディアより)
国道305号を南向き(南越前町方向)に進むと、現道の”呼鳥門トンネル”から右にそれる遊歩道があります。
そして呼鳥門の手前に石碑が。
ここがかつては国道だったなんて・・!驚きです!!
呼鳥門の直下は今もアスファルトが残っており、多少劣化はしているものの、道路であったことは良くわかります。
門の反対側。圧巻です!!!
落石が多いため、金網が被せられています。
そして、呼鳥門の先にはもう一つ”鳥糞隧道”というトンネルが。
”鳥糞”とはなんとも、な名前ですが、このトンネルの上には”鳥糞岩”という岩があり、
渡り鳥の越冬地となっているため、冬場は鳥の糞で岩が白くなるそうです。
トンネル内部。
ここは立ち入り禁止となっています。
国道のトンネルでこの道幅は厳しいですよね・・(*_*)
そして現道の呼鳥門トンネルを抜けて南側へ。
トンネル左手すぐに先ほどの鳥糞隧道入り口が見えます。
手前は洞門になっていて、その先すぐにトンネルになります。
センターラインに沿って走ると、入り口で車体を擦りそうですが・・
なお、昨年の7月豪雨による土砂崩れの区間は、復旧はまだまだですが、仮設の迂回桟橋によって通り抜けれるようになっていました。
【重要】7月7日の大雨の影響による越前海岸(国道305号)の福井市赤坂~居倉間の通行止について
↓当時の写真↓
国道305号には他にも廃道区間があります。
また折を見てご紹介させて頂きたいと思います!