2017.09.08
前回に続き、主要地方道に指定されている京都市の重要な市道を交通量順にご紹介いたします。
※交通量は平成22年度 道路交通センサス調査結果(京都府)の、24時間自動車類交通量/小型車・大型車の合計を用い、
順位は当該路線の最大交通量区間の交通量を比較した。
通称は大石道。山科区西部の山(=東山連峰)沿いを勧修寺から日ノ岡まで南北に走る。
同区内では京都外環状線・奈良街道などと合わせて南北方向の移動に重要な路線である。
交通量:8,153台(山科区日ノ岡鴨土町)~10,026台(山科区川田菱尾田)
起点:京都市山科区勧修寺下ノ茶屋町(勧修寺下ノ茶屋町交差点)
⇒大石道⇒
終点:京都市山科区日ノ岡堤谷町(日ノ岡交差点)
通称はきぬかけの路。金閣寺・龍安寺・仁和寺といった京都市北西部の有名寺院を結ぶ。
自転車や歩行者が多い通りでもある。
交通量:12,895台(右京区竜安寺塔ノ下町)
起点:京都市上京区衣笠北道町(金閣寺前交差点)
⇒鞍馬口通⇒木辻通⇒きぬかけの路⇒(仁和寺前)⇒一条通⇒
終点:京都市右京区宇多野福王子町(福王子交差点)
蹴上インクライン前から南禅寺、銀閣寺を経て北大路通に至る。経路の大部分は白川通と呼ばれる。
なお、白川通の由来となる”白川”は祇園白川などでも有名であるが、
その水源は主要地方道、京都府道/滋賀県道30号下鴨大津線(通称・山中越え)の途中、
滋賀県大津市山中町付近であり、そこから一気に山を下り、北白川・浄土寺・鹿ケ谷・南禅寺を経由、琵琶湖疎水に合流し、
仁王門通神宮道の辺りで再び疎水から分かれ、祇園の街を通って四条通付近で鴨川に流れ込む。
つまり祇園を流れる白川は琵琶湖の水がほとんどであり、上流と下流とで水源が全く違うのである。
交通量:11,834台(左京区一乗寺木ノ本町)~23,492台(左京区北白川上別当町)
起点:京都市東山区元粟田学区西小物座町(蹴上交差点)
⇒仁王門通⇒(南禅寺前交差点)⇒白川通⇒(白川通北大路交差点)⇒北大路通⇒
終点:京都市左京区田中古川町(高野交差点)
京都外環状線の一部を構成する路線。
交通渋滞が頻発する京都外環状線ではあるが、この区間は全線片側2車線の快走路となる。
なお、京都外環状線は複数の府道/市道で構成されており、
山科区外環三条交差点から、⇒市道外環状線⇒(山科区役所前交差点)⇒府道117号小野山科停車場線⇒(山科区小野河原町)⇒市道外環状線⇒(六地蔵奈良町交差点)⇒府道7号京都宇治線⇒(観月橋北詰交差点)⇒市道188号観月橋横大路線⇒(外環横大路交差点)⇒府道79号伏見柳谷高槻線⇒(上植野・菱川交差点)⇒府道203号志水西向日停車場線⇒(一文橋交差点)⇒府道67号西京高槻線⇒長岡京市今里へ至る。
交通量:24,002台(伏見区横大路下三栖城ノ前町)~27,033台(伏見区横大路橋本)
起点:京都市伏見区豊後橋町(観月橋北詰交差点)
⇒京都外環状線⇒
終点:京都市伏見区(外環横大路交差点)
起点側は国道162号と多くの区間で重複しながら、一部の区間では住宅地や一方通行など狭隘な道路を通過する。
天神川通を通り、八条通から葛野大路九条に向かう。
交通量:8,561台(右京区付近)~27,583台(南区吉祥院大河原町)
起点:京都市右京区宇多野福王子町(福王子交差点)
⇒国道162号重複⇒(宇多野御屋敷町)⇒(常盤東ノ町)⇒(太秦和泉式部町)⇒国道162号重複⇒(五条天神川交差点)⇒天神川通/葛野中通⇒(桂小橋交差点)⇒八条通⇒(葛野大路八条交差点)⇒葛野大路通
終点: 京都市下京区吉祥院池ノ内町(葛野大路九条交差点)
京都市内を東西に横断する”丸太町通”と完全に一致する路線。
丸太町通は10km以上もあり、その長さは東西の通りでは三条通に次ぐ。
尚、南北では千本通が全長約20kmと驚異の長さを誇る。
交通量:8,957台(右京区付近)~28,066台(中京区丸太町通堺町西入ル鍵屋町)
起点:京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町
⇒丸太町通⇒
終点:京都市右京区嵯峨釈迦堂大門町
同じく、市内を東西に横断する”四条通”と完全に一致する路線。
祗園・河原町・烏丸・大宮・西院などの繁華街を通り、梅津から松尾大社前に至る。
交通量:14,424台(東山区四条通縄手西入中之町)~28,153台(右京区西院坤町)
起点:京都市西京区嵐山宮ノ前町(松尾大社交差点)
⇒四条通⇒
終点:京都市東山区祇園町北側(祗園交差点)
東大路通・北大路通・西大路通・十条通(鳥羽通)と碁盤の目の外縁を構成する環状路線。
これらの通りの内側を市内中心部、外側を郊外部とすれば、ほぼ実際に即していると言えよう。
なお、環状道路とされているが、起点と終点は繋がっていない。繋がっていない区間は、
(東山三条交差点)⇒府道143号四ノ宮四ツ塚線⇒(河原町九条交差点)⇒国道24号⇒(河原町十条交差点)
という路線で補完されている。
交通量:23,089台(南区東九条松田町/十条油小路)~46,065台(下京区西大路通八条上る七条御所ノ内本町)
起点:京都市東山区元粟田学区西海子町(東山三条交差点)
⇒東大路通⇒(高野交差点)⇒北大路通⇒西大路通⇒(西大路十条交差点)⇒十条通⇒
終点:京都市南区東九条柳下町(河原町十条交差点)
ということで、京都人たるもの即刻これら8路線の起終点及び経路を暗記した上で、
今後は通り名ではなく路線名で呼ぶことを推奨したい。
四条通ではなく、「主要地方道京都市道186号嵐山祗園線」である。
東山丸太町の交差点は、「主要地方道京都市道181号京都環状線」と「主要地方道京都市道187号鹿ヶ谷嵐山線」の交差点である。
なお、主要地方道に指定されていない京都市道はなんと1万路線以上もある。
いずれその解説もさせて頂きたい。
本日は辻が担当しました。