2017.08.25
一地蔵、二地蔵、三地蔵、四地蔵、五地蔵、六地蔵★
また辻がしょーもないことを言っている・・・訳ではありません!!
京都に「六地蔵」という地名がありますが、その由来に関するお話です( ˘ω˘ )
京都で「六地蔵」というと、たいていの方は地下鉄東西線の終点、「六地蔵駅」周辺を思い浮かべるのではないでしょうか。
六地蔵は地形上、東山連峰の南端が宇治川に迫っている場所で、山科・伏見・宇治の行き来には欠かせない土地。
外環状線・奈良街道・新小栗栖街道が集まり、
「六地蔵奈良町」や「六地蔵町並」、「桃山西尾」などの交差点では毎日のように渋滞が発生しています。
また、地下鉄東西線・JR奈良線・京阪宇治線の3線が利用できるため、
京都市内中心部・大阪方面へのアクセスが良く、住宅需要も高いエリアです。
面白いことに、住所としての六地蔵は、京都府宇治市に属しますが、
電車の駅は京都市伏見区と宇治市にまたがっています。
つまり、京阪電車「六地蔵駅」は京都市伏見区に、JR・地下鉄「六地蔵駅」は宇治市に位置します。
この有名な「六地蔵」以外にも、同じ「六地蔵」が京都市内に5ヵ所もあったのです・・!!
かつて平安時代に平清盛が、京の都の出入口6ヵ所に、
旅人の道中無事などを願って地蔵菩薩を祀らせたのが始まりと言われます。
冒頭の「六地蔵」は、伏見六地蔵と呼ばれ、伏見区桃山町西町の「大善寺」に祀られています。
元々はこの地に六体の地蔵があったのを五体を移動させたそうです。
1.奈良街道-大善寺-伏見六地蔵
2.西国街道-浄禅寺-鳥羽地蔵
3.丹波街道-地蔵寺-桂地蔵
4.周山街道-源光寺-常盤地蔵
5.若狭街道-上善寺-鞍馬口地蔵
6.東海道 -徳林庵-山科地蔵
京の出入口については、豊臣秀吉時代の「京の七口」が有名ですが、
それに比べるとかなり広範囲に出入口を設けたのですね。
(京の七口:鞍馬口、大原口、荒神口、粟田口、五条口、竹田口、東寺口、丹波口、長坂口など異説有。七か所以上ある)
ちなみに、お地蔵様の数え方は、タイトルの一体、二体・・または一尊、二尊・・
だそうです。(新明解国語辞典より)
本日は辻が担当しました!
画像:京阪電気鉄道ホームページ