前回は、事務所を借りる際に見ておくべきポイントとして建物外観やそれまでの環境等を説明しました。

今回は、いよいよ建物内部に潜入（？）します！

③エントランスを確認

ビルに入るとき、一番最初に目にするところ。それはビルのエントランスです。

ご自身が借りられる場合は気にならないケースもありますが、お客様に来店いただく際はエントランスの状態もチェックポイントです。

これは、KDX烏丸ビルという、烏丸三条にあるオフィスビルです。前回のブログで外観を説明した物件ですｗ

「ビルのグレードはエントランスで決まる」

と、誰が言ったか誰も言ってないか、有名か有名でもない言葉があります。

ただ、これは間違ってなくて、誰もが一番最初に目にし、自然と評価してしまうところがエントランスです。

このビルは非常にグレードの高いビルです。

広めのエントランススペースを確保し、シックに落ち着いた雰囲気で統一されています。

毎日仕事をするのに、やはりこういうのは重要ですよね。

ビルの規模により当然よし悪しはあります。

小さいからダメってこともありません。工夫しておしゃれに改装しているビルもあれば、無難なものもあります。

人の感性に依るので、ぜひビル探しの際は気にしてみてください。

④共用部の確認

さて、ビルに入り、EVに乗って空室の部屋があるフロアに来ました。

物件によっては、お手洗いや給湯室等が室内にあったり共用部にあったりしますが、今回は共用部にあることを前提としてお話します。

（室内の場合に置き換えても問題ないです）

これはまた別の物件になりますが、すごくおしゃれじゃないですか？

古臭いものからこういう最新型のものまであります。

物件を探す際は、基本的に男性の方の内覧が多いですが、気を付けないといけないのは、「女性目線」です。

結構、忘れがちになり、気にしない人が多いですが、男性目線だけで決めてしまうと後で後悔すること間違いなしですよ。

特に水回りは、女性が利用する頻度が高いところです。

化粧直しにお茶出しのための準備に。

リフレッシュする場所でもあるので、そこがきれいであることは非常に好ポイントです。

女性が内覧に来られない場合は、写真を撮ってでも女性の意見を伺ってください。

なお、丹波口駅近くにある、KRP９号館は、すごく女性目線で作られています。

現在募集は無いですが、共用部の確認はできますので、おっしゃってください。

⑤室内を確認

室内については、普段使う場所になるので、じっくりと隅々までご確認ください。

入居前の汚れは退去時の原状回復の時にもめる要素でもあるので、気づいたときは指摘して、写真等に収めておくといいです。

窓からの景色や窓の位置など、レイアウトを決めるのに意外と邪魔になったりするので、イメージに合うかどうかも重要です。

あと、コンセントの数。最近はＯＡフロアで床下配線が主流ですが、まだまだそのような設備のないビルも多いです。

コンセントの数は簡単に増やせるものではないので、使う設備と照らし合わせてイメージしてみて下さい。

⑥その他設備の確認

まだまだ確認事項はあります。

・エアコン

エアコンの位置は結構重要です。室内を間仕切りしたくてもエアコンは移動できません。予めレイアウトを想定して、エアコンの位置をうまく活用する必要があります。

あと、ごくまれながら、エアコンが「残置物」の場合があります。

その場合は、修理や交換等は入居者が負担することになりますので、内覧時に必ず確認して下さい。

・照明の位置

こちらもエアコンと同じですが、照明は位置の変更ができます。

増設なども可能ですが、最近でいうとLEDかどうかもチェックポイントですね。

・スイッチの位置

出社したとき帰るとき、スイッチの位置が遠いと不便ですよね。

地味ながら、位置の確認も重要です。

・電話回線

電話線が引き込めないビルはさすがにないと思いますが、その引き込み位置は重要かと。室内は線を引っ張ることができますが、場所は確認しておいて損はありません。

・電気容量

意外と見落としがちですが、各部屋にはブレーカーがあり、電気容量が決まっています。仕事内容によりますが、電気容量をたくさん使う機材などを使用する場合はもちろんのこと、たくさんのＰＣを利用する場合でも場合によっては電気容量が足りないケースも出て来ます。

電気の引き込みがされてるかどうかの説明義務はあっても、どれくらいの容量があるかは人によって違うため、そこまで説明することはまずありません。

契約後に「電気が使えない」と言われても貸主としては対応しかねることになり、キュービクルの増設など費用負担が借主にかかってきますので、結構重要ポイントです。

・ネット回線

今時、光回線が来ていないビル、ないと思いますよね？

でもごくまれにあります。

あと、室内までのルートがあるかどうかも重要です。

以前の入居履歴がある部屋であれば、基本的に心配する必要はないかもしれませんが、ＮＴＴなど、契約前でも事前に現地調査はしてもらえますので、契約前に並行して行うことをお勧めします。

※事前調査は工事を伴いませんが、事前に貸主の了承は得てください

⑦費用の確認

あと、一番大事な費用面。

賃料や共益費はどの資料にも書いてますが、それ以外にも、、、

・ごみ処理費

・電気代以外の光熱費（室内に水回りがある場合）

・町内会費

・駐輪代

等がかかる場合はあります。

特にゴミ処理代は、ビルによって取り扱いが異なりますので、事前に確認して下さい。

大概は数千円～ですが、最近はごみ処理業者の費用も高騰しておりますので、場合によっては万単位の負担となります。

共益費に含まれないこともあるので確認が必要です。

⑧まとめ

すごく長くなりましたが、重要ポイントをまとめました。